※中途半端で終わってます、辻褄おかしい誤字脱字王国で日本語おかしいのは当たり前、表現とかナニソレ状態。
句読点はないし一文が異常に長いわで、場面場面がちゃんと繋がってなくてぐだぐだの挙げ句読めば読む程ブツブツ切れてる感じな日←木←花小説もどき。
日記のままじゃなくて、あまりにも変に気になった所だけミクロ直してしてます。
メモをインデックスあげるにあたって折角なのでログにあったのを移動したのですが、本当に移動させただけなのでログ時代と何もかわってません、続きはありません。

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どんなに強く想い、どんなに強く願い続けても叶わぬものは叶わない。

なんて言うと人生の大先輩達からまだ10代の若造が悟りきった事を口にするんじゃないと怒られるだろう、というかついぽろりと出たのを入院してた時同室だったじいちゃんの耳に届いてしまって怒られた(口に出していたなんて自分でも気づかなかったし誰もいないと思っていたから声をかけられた時はマジでビビった心臓破裂したかと思った)
否、じいちゃんの言いたいことは充分分かっている。
強く想い願うこともとても大切なことで、そのことを全否定しているつもりはない。寧ろその通りだと思うことだって沢山ある。
夢だったり目標だったりを叶える為に強く想う、願うことは力に変わる。
例えば今のオレでいうなら誠凛のみんなと一緒にWCの優勝を掴み取ることを毎日強く想い願い続けている。
だからそこに向かってどんな辛いこと苦しいことがあってもその願いがオレの支えになってWC優勝へと走り続けることができる。

けれどどれほど強く想い願ったところで無理なものがあることも思い知っているのだ。
それに気付かない程、オレだってもうそこまで子供じゃない。
逆にいっそ何も分からない子供だった方がよかったとも思う。
なまじ大人に近づいてしまったため、中途半端に現実を知り、だからこそ打ちのめされる。
どんなに想って願った所でどうにもならないことがあることに。

「あきらめなよ、振り向いて貰えないことが決まりきったヤツのことなんか」

今オレの目の前でオレだって充分に承知していることをわざわざイヤミを含めた口調で突きつけてくる花宮の言う通り、どんなに強く想っても、どんなに強く願っても、人間関係に関することは叶うとは限らない。
ましてや

「日向なんて……あんなオマエ以上に真面目を絵に描いたヤツ」

世間一般とかけ離れた想いを日向に抱いてしまったオレの想い、願いは絶対に叶うわけがない。
そう、オレはオレと同じ性別男に属している、部活の仲間の日向に正常ではありえないと言われるだろう、よからぬ想いを抱いてしまっている。
この想いを心に見付けた時、最初はまさかそんなと否定に否定を重ねてその気持ちを無かったことにしようとしたのだが、どんどんと重ねた否定が厚みを増せば増すほどそれが壊れた時の反動は大きかった。
日向に振り向いて貰いたいだのオレだけに笑って欲しいだの止められない感情が湧き上がってきて、それだけではなく挙げ句の果てにはオレと同じ気持ちでオレと一緒にいて欲しい、そういった感情を持ってオレに触って欲しいとかもう脳内がぐちゃぐちゃになるほど日向への想いの感情が暴れまわり、ああヤバい、この感情は危ない、消さなければと思いながらも消すことなんか出来る訳もなく、わけもわからず泣いて叫んで喚いた。
勿論泣いたり叫んだり喚いたりしたのは心の中のでの話で、まさかあからさまに沈んだ態度を表に出すことなどはしない。
自分の(中では重大だが他の人にしてみたら)どうしようもない問題で仲間にいらない心配をかけさせる訳にはいかない。
だから心で歯が折れる程に強く食いしばり、いつもの、普段通りのオレでいた。
それなのに、いつものオレだったはずなのに、他の連中は気付いた様子は全く見えないというのに。
いつもはオレに対してそっけなく、更に言えば怒ってることの多いはずの日向だけがこういう時に限って何故か必ずそんな脳内がぐるぐるになっているオレに気付き、そして更に気をかけてくれる(からそこでまた気分が向上した挙げ句にまた惚れ直すという、なんだかんだでオレも単純だ)
だから貯水量オーバーしたダムの如く、たでさえ溢れ返っている好きな気持ちが一気に強制放流され戻せなくなってしまった。
そこまでいくならいっそ告白でもすればいいではないかと考えた時期もあったことにはあったが、そんな考えなんてすぐに却下という結論に至る。
そんなよこしまな思いを日向にうっかり伝えようものなら、いくらなんだかんだ言っても優しい日向だって今まで通りにオレと接してくれなくなるだろうし、下手すると避けられる。
まあこの想いが外に出て、どんな形でだろうが日向の耳に届いた時点で今まで通りでいられるなんて希望を持てる方がおかしいなんてわかりきってはいるが。
しかし問題なのはそうなってしまった場合、いつも通りでいられないだけではなく今の日向の隣というポジションまで確実に失ってしまう。
想うことで迷惑をかけ、更に隣までいられない、両方を失う確率がほぼ100%だというのが決定しているのだ。
今のままだって十分幸せじゃないかと、日々自分に心の中で溢れかえる想いを宥めている。
ガキと大人の境に漂うオレはこの想いをぶつけることもできない、割り切ることもできない。
否こんなのは所詮言い訳を並べたにすぎず、いきつくところはただの臆病者かもしれないが。

「そこがいいんだよ」

暗にオマエとは違ってという含みが無意識に入ってしまったが気にしない。
向こうも気にしないだろう、本当のことだから。
こんなことを言ったってコイツはいちいちキレるようなヤツではなく、寧ろ満足気に人をバカにした笑いを見せるようなヤツだ。
花宮と言う人間はバスケにもそうだが普段からも物事全般に対して基本真摯にとりくまない。そのくせ要領がいいのかよくしたものでなんでもうまくこなせてしまう。
それもまたイヤミったらしくするから一部の人間の反発を買う(オレも正直言って合わない所が多い)
それに対して日向は結構不器用な所もあるし、自分がやるべきことはそれはもう本気で真っ直ぐ全力で向かっていく(だから他の連中のボケに一々反応してしまうツッコミ気質なんだろうな)
でもそれもオレが日向に惚れた要因の一つでもある。
だがその真面目さがオレの想いには足枷で。

「永遠にないね、やめとけよ」
「そんなこと改めてオマエに言われなくたってわかってる」

まさか男、それも仲間からこんな惚れた腫れたな恋情を持たれているなんていくらオレの心の不調に敏い日向でも絶対にそこに結びつかないだろうし、だからオレの想いに気付く訳もない、断言できる。
仮に気付かれたとしたらあんな真面目でイイヤツだから変に気を使って、傍目には今まで通りなんだが見えない壁的なものがオレたちの間に出来あがってぎくしゃくしている図が簡単に浮かぶ。

ああ本当にな、オマエに言われなくたってそんなこと、オレが一番身にしみてるんだって。

他人(それも花宮)から改めて指摘されるとこんなにも輪をかけて惨めになるのか。

「どうだか、そういいながら心の奥底では振り向いて貰いたいって思ってるくせに」
「放っておいてくれ、第一オマエには関係ない」

もう口を開くな、この件に関しては話は終わりにしてくれと思ったところで冒頭じゃないが叶わない。
例えやめろと口に出しても花宮は余計に嫌な笑みを深めて嬉々として続けるだろう。
やはり花宮はこの話を切り上げるつもりはないようで。

「オマエ気付いてないの?オマエがあいつを見る目、すげぇ卑しい目してる」

どんなことを言われも今更動じないとたかをくくっていたオレだが、今の花宮の言葉で頭の奥が一瞬真っ黒な闇に染まった。
卑しい?そんな目をオレはしていたのか?
気付かれていないと思っていたがもう長い間あっていなかったコイツがすぐに気付いたということはまさかすでに他のみんなにもオレが日向に向けていた視線の意味を知られていたのか?
暗闇の中でまさかまさかと不安が一斉にかけめぐったが、大丈夫なはずだ、もしまわりに気付かれていたらどこかに歪みがでているはずだ、と気付く。
というかさっきからなんだオマエは、オマエにオレと日向のことなんか関係ないだろうに。

「なにを言「無自覚かよ、いつも思うけどオマエって本当タチ悪ィよな」

いや花宮の言う通りタチが悪いというのは正直日向にも言われたことはあるが、無自覚?そんなことはない、自覚しているから何もしてないふりをしているのに、あからさまな視線を向けていたのかオレは。
いやいや、そうじゃなくてだからオマエに関係ないだろうって、前からよくオレに絡んではきたが、今日はやけに酷いな。

「だからオマ「まあ安心しろよ、特に日向が気づくわけがないよ、そういうことには鈍感というかまさか仲間だと思っているヤツに抱いて欲しいなんて思われてるなんて天と地がひっくり返ってもそんな発想になんかならないから。オマエのその欲しい欲しいって訴えかける目なんてオレしか気付けないよ、オレしか、な。」

人の言葉を一々遮り、その上あからさまな単語まで出して花宮はにやりと笑みを一層深めた。
というか抱くとか抱かないとか流石にそこまで考えな……くもないが、いくらなんでも抱いて欲しいだけを考えて日向を見てきた訳じゃない。
いい加減にしてくれないかとオレが溜め息をつくと、ふと前方の空気が動いた。
花宮がオレの目をじっと見つめたままオレの方に一歩足を踏み出したのだ。
手を伸ばせば届く位置で向かい合って話をしていたオレたちの距離が狭まる。
花宮の気配が近付くのが今のオレには不快にしかならず、花宮が近付いた分だけ後ろに下がった。
別に怯えた訳でもなく逃げた訳でもなく、ただなんとなくだがいつも以上に花宮の気配に不穏なものを感じて距離をこれ以上狭めたくなかったのだ。
花宮はオレの行動に一瞬呆気にとられたという顔を見せたが本当にそれは一瞬で、またにやにやとしながらさっきよりも大股で踏み出し、オレが下がる前に一気にオレに詰め寄り、そして逃げられないようにかオレの腕を上からぐいと強く掴んだ。
コイツの言葉でオレは多少動揺してしまったことは否めないものの、(多分気付かれているかもしれないが)あからさまに面には出していない。
正直言うとコイツに会った時から表情筋の動きが制限されたように顔があまり動かなかった。
矢のように突き刺さってくるコイツの視線からは目はそらさず(その視線よりも掴まれた手の方が余程痛い)オレは別に睨むでもなくただ目をそらさず、コイツの目を見返す。
変に刺激するとこいつは喜ぶなんてことは過去の経験から学習済みだ。

「ったく、そんなに隠したいのならその目をオレじゃなく日向に向ければいいだろ、そうしたら万事解決だろうが」

ぽつりと花宮の聞こえるか聞こえないかのつぶやきが耳に入り、今なんと言ったかと脳内で理解しようとしたが次に花宮が起こした行動で不能になった。
呟いた直後、花宮の目の奥が不穏にギラりと刃物のように光り、いつもはゆらゆらと薄気味悪い歪み淀んだ色をしている印象があったからか、変に花宮らしくなく感じて珍しいものをみるなと思ったのも束の間、空いてる片方の手でオレの顎を押してきて、ふいに押されたことで俯き気味になったオレの顔にコイツは噛みついてきた。
……否、いきなりぱっくりと大きな口を開けこちらの顔に近付けたせいで噛みついてきたと思ってしまったのだが、これは……

「花み……」

花宮は名前を呼ぼうとしたオレの口めがけて食らいついてきた。
オレの口から出た花宮の名前は空気中に音として生成される前にオレの唇とともに花宮の口の中に入ってしまった。
口を全て塞がれて、あれ、なんでコイツオレの口食べてるんだ?と一瞬すっとんきょうなことが頭を過ぎったが、呆けていたオレの頭がすぐにまともな機能を取り戻した。

「っ、あ……」

やめろと言おうとするのだが、向こうが顔の角度を何度も変えてきた時に一瞬あいた隙間から漏れる、まともに発せられなかった母音がでるのがやっとで、逆に口を開いた結果、開いたオレの口内に花宮の舌が揚々と侵入してきた。
オレの中に入った花宮の舌は遊び場をみつけ喜びを隠せずあちこち跳ねるまわる子供のように口内をはしゃいでいる。
頬の裏、歯茎、歯の表も裏も、上顎下顎と……もう至るところ全てねっとりと舐めまわされた。
そして最後にわざと避けていたくせにオレの舌にちょんと触れ、漸くみつけたと言わんばかりにわざとらしくオレをじっと見続けていた目を嬉しそうに細め、それに対する返事としてオレが眉をしかめるとそれを合図のようにオレの舌を裏側に差し入れ持ち上げると、舌を上下左右前後すべての方向から気持ち悪いほど丁寧になぶりはじめた。

正直に言うが、実は花宮にこういうことをされるのは初めてではない。
不本意だが過去にも何回かされたことがあったりする。
初めてされた時は……その、初めてだったからわけもわからないまま舌を絡みとられ、いいようにされた。
二回目の時には抵抗しようと入ってきた花宮の舌を噛もうとしたら、気付かれたのか悟られたのかあるいはたまたまの偶然か、うまいぐあいにかわされた(挙げ句オレは勢いのまま自分の唇を噛んでしまって、その血をこいつに舐めとられ、その上そのまま傷を集中的に攻められた)
その後も何回かされたというのに学習能力がないのかオレは。
改めて過去の経験を思い出し、抵抗するにも口ではなく体ですることにした。
口はなすがままにされているが、押さえつけられていない側の開いた手でこいつの肩を掴んで離そうとする。
しかしオレより小さいくせにやはり男か、力はあるようで、そして押さえつけられている側より逆の方が力がかなりいる体勢になってしまったのか、なかなか離れることができない。


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20110104
20120506