※やっぱりお約束ですが、小説ではなくメモです、メモなので、誤字脱字とか言い回しがおかしいとか意味不明な所とか同じことばかり言ってるとか、それも携帯で打ってるので最初のことは忘れてるわで辻褄は合ってないところがあったりありますが、細かいことはスルーしてください。
といつもの前おきに付け加えてここからどんどん滅茶苦茶になっていくのであとアレな感じにどんどん進んでいってます。
っして本当に意味不明度がどんどん増してく上、更にどんどん辻褄がおかしくなっていくわ日本語がおかしなことになっていってます。
そして本当に自分の描いたものから連想してたりその逆もしているので、私の出してる同人誌とデジャブるところが満載だと思います。

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05

キスをしはじめてすぐに木吉もオレに答えてオレの唇を吸ってくるのだが、なんというか凄くコイツのするキスが一生懸命ぎるというか、その、仕方が必死で……その為か異常に息を荒げている。
否、オレも人のこといえた義理じゃないが……オレも負けず劣らずかなり……特に鼻息が荒くなってると思う。
まあ唇は塞がれたり吸ったりで忙しく動いているのでまともに呼吸するのは鼻しかないという状態になってるから仕方ないことかもしれないけど、それでも木吉の荒げ方はオレの比じゃなく、本当にぜえぜえという表現が合う位で、相当きつそうに聞こえて、しかしならば呼吸を整わせてやろうかと唇を離そうと思えばコイツは離れたくないとすぐに距離を埋めオレの口を求めてくる。
大丈夫なのかと思うのだが付き合ってやると言った手前、コイツがしたいだけしてやろう、させてやろうと心で溜め息をつきつつ、オレも唇開いては閉じ開いては閉じ、唇をひたすら吸いまくり、そんなことを繰り返してたら体勢のせいか、飲み込みきれなかったオレの唾液が重力に従って木吉の口内に流れ込んでしまい、多分そのオレのだけじゃなくきっとコイツ自身もキスで頭が一杯で、コイツのものもあると思うが、コイツの口の端から飲みこみきれなかった唾液がたらりと一つの筋を作って流れていった。
普通よだれが垂れた、という状態ならはっきりいってきたねーとか思うだろうに、今の木吉から流れたものに対してはそんなことは一切思うことなく、寧ろ感慨深く、それがなりふり構わずキスを必死にしている証に思えて、逆にコイツが愛しく感じまう要素になってしまう。
時折漏れる声はやはり苦しげで眉は下がり眉間に縦シワが入っていて、いつの間にか空いている手でオレの肩に縋る手とか(そういえばキスしてる最中にオレにこいつから触れてくるのもはじめてだ)、そう本当に苦しそうなのだが、真っ赤にした顔のコイツの表情は苦しいというのと共に満ち足りたているとも言える表情をしていた。
オレは木吉の手を握った側の手を木吉の手ごとベッドに押し付けているが、ベッドとオレの手の間に入ったコイツの手を自分の体を支えるにあたって全力で押しつぶしたら流石にベッドの上で更にしっかりしたコイツの手だとはいえコイツの手が悲惨なことになっちまう。
だからその手だけではなく、空いたもう一本のオレの手は木吉の脇の横に支えとして置いていたが、一応セックスにはいかないまでも触るとの約束なので、つまりキス以外をするとのことで、だからこいつの望むその先にいくためには手が必要になる訳だ。
このままキスを続けていたら支えた手を外す訳にはいかなくなる、つまりコイツの望むその先に進むことが出来なくなる。
キスをしたいだけさせてやるとは思っても、いくらなんでおそれにも限度がやはりあり(息も続かない)、先の通りな訳で一旦キスをやめようとこいつが追ってこれないようにと支えにしていた手で木吉の顎を軽く掴んだ。
そうして顔を離せばお互いの口と口からつ、と唾液の糸が一瞬のびた。
その糸を辿って木吉は一瞬オレを追おうとしたがオレの手に阻まれ追えず、肩でハアハアと息をしていて惚けているもののまだ足りないのかよと突っ込みをいれたくなるような(さっきよりもかなり長い時間キスしたんだけどな!)物欲しげで恨めしげな目をこちらに向けてきた。
顎を掴んでいた手を離してそのままコイツの頭に移動させ、ふわふわとした、光によって色々な色に変化する髪を梳いてやり、そしてそれごと頭を撫でてやる。
コイツの髪が思った以上にさわり心地がよく気持ちいいと気が付いたのはこういう関係になる前だったりするのはコイツには言わないでいる。
実はオレはコイツの頭に触りたかったし、触れるのが好きなので、恋人になってからはそれにかこつけて触れられるのは嬉しかったりするけどその事はコイツには言わないでいる。
正直言うつもりは毛頭ない。
別に弱みって訳じゃないが、あまり頻繁に触り過ぎると触るのが好きだと気付かれるんじゃないかと、何気に敏いこいつにそのことを気取られてしまうのがしゃくなので普段は我慢し、たまに触る程度だったのだが、ある意味触って欲しいとコイツの願望のおかげで堂々と触れるのはこの点に関してはこっちとしても願ったり叶ったりだ。
くしゃくしゃと撫で、この心地を堪能しつつ

「んな顔すんなよ、もうしないって訳じゃないんだから」
「ん、ああ……」
「大体触って欲しいんだろ?キスばっかりしてたら触れねーたろーが」
「あ……そうだな」

宥めればそれなりに納得してくれたようだ。
お互いの口を繋いでいた糸は一瞬だったのでとっくに切れていたが、しかしコイツの口端から流れた唾液が先程のキスの名残としてそのまま残っていて、やけにそれが目についたのだが、コイツはそれ一切拭おうともしないのでコイツの代わりに指で拭ってやる。
親指で口元を拭うと同時に唾液とは全く違う生ぬるっこいザラリとした感触が指に走った。

「オマ……!」
「あ……スマン」

オレはびっくりして反射的に手を離してしまう。
その勢いっぷりに木吉も驚き、一瞬しまったという顔をし、そのあとに凄い罪悪感に苛まれたような顔をして謝ってきた。
……てかマジでびっくりした、本気でびっくりした。
こいつの口端を拭った時、拭う前からずっとコイツの顔を見ていたが、納得はしてくれたがキスをまだしたそうな、そのキスの余韻に浸っているツラは一言で言い表すならぽーっとしてるとでもいうのか、少し目線がオレからずれて、どこか遠くの近くのものをみているというか、そんな顔で薄く開いて呼吸を整えているコイツの口から舌がチラリと出て拭っているオレの指を舐めたのだ。
多分表情からして無意識だったんじゃないかと思うが、無意識でもしてしまった行為は自覚したのだろう、さっきまでのぽーっとした顔はあっという間に隠れてしまい、オレの肩を掴んでいた手がプルプルと震えてオレに伝わってきた。
多分こいつはオレが驚いたのがオレの指を舐めたせいだと思っているんじゃないか?
確かにそれに驚いたことは否定しない、しかしオレが驚いたのはそれだけではなくーー

「んな泣きそうなツラして謝んな、驚いたけどイヤじゃねーから」

そう言ってまた引っ込めた指で口元を拭ってやると「よかった」と言葉にはしてないが表情ではっきりとそのツラをしてオレに拭われるままにしていた。
そのほっとした顔でオレもほっとした。
コイツにはなんとか気付かれなかったようだ。

ーーオレはただ指を舐められたから驚いただけではない。

確かにざらりとしてぬめった舌独特の感触が、自分で舐めるのとはこうまで違うのかと言うほど妙な生々しさで首筋がゾワリとした。
けれど一番に驚いたのはその指を舐めていた時のコイツの顔……目が惚けているせいかぼんやりと、キスで上気した肌に赤くした目元、さらに長時間吸い合ったせいか常より赤い唇はオレとコイツの唾液でてらてらと滑り、その半開きの口から唇よりも白い、けれど妙な赤さを持った舌が出てオレの指を舐めた様は、

『エロい……』

としか思えず、その表情を間近で見てしまったオレは時差で感じた指を舐められた感触に我に返って慌てて手をひっこめたのだ。 今までコイツのことをエロいなんて一度も思ったことなどない。
恋人になった今でこそかわいいとかその……愛しいと思えるようになったが、どんなにキスをしてもした後にコイツのことをエロいだなんて、そんな感想を抱いたことなどなかった。
コイツをエロいと思ってしまった自分に驚愕した。
というかそうだよ、今したキスとさっきのキスとの差なんて片手で数えられるし、その言う差だってのも差なんて言う程大きなものではないのに、なのになんでコイツの反応が今までとここまで違うんだ?
そんなに、そんなにまでも触ること前提だと変わってしまうのか……
もしそうだったらと思うと先程とは違うゾクリとしたも同じく不自然に早まったのを覚え、本当にこの先を、例え触れるだけだとはいえ続けていいものか恐怖心が湧いてきた。
でも、それにしても、キスだけでコイツ、こんなんになって、もし仮にオレがヤる気満々だったらコイツどうなっちまうんだろうか。
というかこんなんでもしオレが女役にだったとしたらコイツ男役なんて出来るのか?
などとどうでもいい心配が出て、そっちに思考を持ってかれてしまい、拭こうとはさっきまで思っていたのだが、汚いという概念が消え、更にエロいと表現できるコイツの顔でそんなこと完全にすっぽ抜けてしまっていて、うっかり唾液で濡れた手のままコイツの頭に指を入れて優しくかき混ぜるように撫でてしまった。
でもなんかコイツ、キス好きそうというか好きだよな、てか今したキスで確信した。
オレも……嫌いじゃないけど……なんていうかオレの比じゃないよな。
単純にオレとの今まで唯一の所謂恋人としての肉体的接触とか繋がりだからとかそういうの抜きにしてもキスした時の喜んだ顔もそうだが、一生懸命啄んでくるコイツとか今の離れようとしてもまだ欲しいまだ欲しいと言わんばかりに追ってきたりとか、絶対そうだろう、なんて思ってたら

「オレ、オマエとするキス……いや、オマエとしかキスしたことないんだけど、キス、好きなんだ」

オマエオレの心を読んだのか!と叫びたくなること言ってくるから心臓がドキンと跳ねた。

「から、その……キスも一緒にしてくれないか」

オレに撫でられ気持ちよさそうな表情にさっきまでのエロさは薄れ、けれどどこか恐る恐る(多分オレがコイツにエロいと感じて驚いたせいだと思う)お伺いをたててきた。

「……おう」


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20120724
20120830